※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。
こんにちは、JACK(2級FP技能士)です。TQQQなどのレバレッジETFを調べると、必ず「長期保有すると減価で削られる」という注意書きが出てきます。では、実際にどのくらい削られるのでしょうか。
本記事では、6つの相場パターンで指数・2倍・3倍の資産がどう変わるかを実際に計算し、減価の正体と付き合い方を数字で解説します。
まずは無料で比較・チェックしてみましょう
DMM株で口座開設する(米国株・1株投資に対応/開設無料) →
※上記リンクは広告(アフィリエイトプログラム)です。申込により当サイトが報酬を得る場合があります。
減価(ボラティリティ・ディケイ)とは
レバレッジETFは「その日の指数の値動きの2倍・3倍」を目指して、毎日レバレッジを調整しています。この毎日のリセットによって、複数日にわたる成績は「期間中の指数の値動き×倍率」とは一致しなくなります。
特に、上がったり下がったりを繰り返す相場では、指数が元の水準に戻ってもレバレッジETFは元に戻りません。この目減りが減価です。以下、すべて100からスタートし、経費率や為替を含めない単純計算で比べます。
パターン1:1日上がって、翌日に元に戻る
指数が1日目にプラス10%、2日目に約マイナス9.1%で元値の100に戻るケースです。
| 指数 | 2倍 | 3倍 |
|---|---|---|
| 100.00 | 98.18 | 94.55 |
たった2日で、指数は元通りなのに3倍は約5.5%減っています。上げと下げが1往復するだけで減価は発生するということです。
パターン2・3:横ばい相場が続く
| 相場 | 指数 | 2倍 | 3倍 |
|---|---|---|---|
| プラス3%とマイナス3%を20日間くり返す | 99.10 | 96.46 | 92.19 |
| プラス2%とマイナス2%を60日間くり返す | 98.81 | 95.31 | 89.75 |
指数はわずか1%前後しか下がっていないのに、3倍は約8〜10%減っています。横ばいが長く続くほど、減価は静かに積み上がります。ここで注目したいのは、2倍と3倍の差です。60日のケースで、指数の変化に倍率を掛けただけの値(2倍なら約97.6、3倍なら約96.4)と比べると、減価による目減りは2倍が約2.3、3倍が約6.7です。倍率が1.5倍になると、減価は約3倍に膨らむ計算になります。
パターン4・5:一方向に動く相場
| 相場 | 指数 | 2倍 | 3倍 |
|---|---|---|---|
| 毎日プラス1%が20日間続く | 122.02 | 148.59 | 180.61 |
| 毎日マイナス1%が20日間続く | 81.79 | 66.76 | 54.38 |
一方向に動く相場では、減価とは逆のことが起きます。指数がプラス22%のとき、3倍は単純な3倍(プラス66%)を上回るプラス約81%です。下落も、単純な3倍(マイナス約55%)より浅いマイナス約46%にとどまっています。
つまり、レバレッジETFは「長期だから削られる」のではなく、「上下動が多いほど削られ、トレンドがはっきりしているほど複利が効く」商品です。長期保有が危ないと言われるのは、長い期間の中には横ばいや乱高下の局面がほぼ必ず含まれるためです。
パターン6:暴落して、指数は元に戻った
最後に、多くの人が気になる「暴落後に回復した場合」です。指数が10日連続でマイナス3%(合計で約マイナス26%)となり、その後10日かけて元の100まで戻るケースを計算します。
| 時点 | 指数 | 2倍 | 3倍 |
|---|---|---|---|
| 最安値(10日目) | 73.74 | 53.86 | 38.94 |
| 指数が元に戻った時点(20日目) | 100.00 | 98.16 | 94.57 |
この例では、回復が毎日一定のペースで進んだため、3倍も約95まで戻っています。ただし、これは回復局面でも毎日プラスが続くという理想的な前提です。現実の回復は上下を繰り返しながら進むため、パターン2・3の減価が上乗せされ、3倍は指数よりはるかに戻りにくくなります。
もうひとつ見落とせないのが最安値です。3倍は一時的に約39まで下がっています。この途中で怖くなって売ってしまうと、損失が確定し、その後の回復は取れません。レバレッジETFの本当の難しさは、計算上の減価よりも、この下落に耐えられるかどうかにあります。
経費率も毎日差し引かれる
上の計算には含めていませんが、レバレッジETFは経費率が年0.8〜1%前後と、1倍のインデックス商品より高めです。
- TQQQ:ネット0.82%(2026年9月時点。手数料の一部免除は2026年9月30日までの予定で、終了後の総経費率は0.97%)
- QLD:ネット0.95%
- 参考:ナスダック100に1倍で連動するQQQは0.18%
100万円を1年保有すると、経費率0.82%なら約8,200円、0.18%なら約1,800円です。減価に加えてこのコストも毎年積み上がるため、保有期間が長いほど1倍の商品との差は開きやすくなります。
減価と付き合うための4つのルール
- 横ばい相場では持たない。方向感のない相場が続くと判断したら、ポジションを小さくするか、いったん手放す選択肢を持っておきます。
- 保有期間の目安を決めておく。「いつまで持つか」「どうなったら売るか」を買う前に決めます。
- 倍率を上げるより、投資額で調整する。3倍にこだわらず、2倍のQLDで金額を調整するほうが減価を抑えられます。違いはQLDとTQQQの比較で詳しく解説しています。
- 長期の資産形成は1倍でNISAを使う。レバレッジ商品は新NISAの対象外です。長期投資は新NISAでナスダック100に投資する方法のように1倍の商品で行い、レバレッジETFは特定口座で余裕資金に限定します。
まとめ|減価は「時間」ではなく「上下動」で起きる
計算してみると、レバレッジETFの減価は時間の長さそのものではなく、上下動の多さによって起きることが分かります。一方向のトレンドでは複利が味方しますが、横ばいや乱高下では倍率が高いほど急速に削られ、3倍の減価は2倍のおよそ3倍に膨らみます。
長期保有で削られやすいと言われるのは、長い期間には必ず横ばいや乱高下が含まれるからです。レバレッジETFの全体像はレバレッジETF完全ガイド、投資信託版のレバナスとの違いはレバナスとTQQQの比較で確認してください。
QLDとTQQQの違い|2倍と3倍はどっちを選ぶ?下落耐性と減価で比較
新NISAでナスダック100に投資する方法|TQQQが買えない人の代わりの選択肢
TQQQは新NISAで買える?買えない理由と追証・QLDとの比較この記事のポイントを踏まえて、次の一歩を
DMM株で口座開設する(米国株・1株投資に対応/開設無料) →
※上記リンクは広告(アフィリエイトプログラム)です。申込により当サイトが報酬を得る場合があります。
📱 運営者JACKが作ったアプリ
Money Flash
お金の判断に効くニュースを、毎朝3本
市況、NISAなどの制度変更、ポイ活とクレカ、副業、詐欺警戒まで。お金の判断に効く情報を毎日届けるマネーニュースアプリです。
- ✓ 日経平均・ドル円・S&P500・ビットコインを画面上部に常時表示
- ✓ 各記事は3行要約と一次情報のリンクつき。数十秒で把握できます
- ✓ 「JACKの3本」として、今日の財布に効く3本を解説コメントつきで毎朝配信
iPhoneの方はこちら
Androidの方はこちら
パソコンでご覧の方は、スマホのカメラでQRコードを読み取るとストアが開きます。
📚 運営者JACKの著書(Kindle)
記事の内容を、本で体系的に。お金の教養・投資詐欺の見抜き方・副業を、Kindleで出版しています。
📕 学校では教えてくれない お金の真実📕 お金を増やしたいなら環境を変えろ📕 投資詐欺の正体
📖 Kindle Unlimitedなら、JACKの著書は全24冊が読み放題
上の3冊を含む全24冊が、読み放題の対象です(2026年10月5日確認)。初めての方は無料体験の対象になることがあります。期間と料金は申込画面に表示されます。
Amazonのアソシエイトとして、JACKマネーラボは適格販売により収入を得ています。読み放題の対象は変わることがあります。