「子どもが生まれたら学資保険」――そう言われて、なんとなく加入を検討していませんか?
実は2026年の今、学資保険の返戻率は100〜107%程度まで低下し、インフレ率(年2〜3%)に確実に負ける構造になっています。それでも保険ショップや銀行窓口、親世代からの「学資保険は入っておくべき」という声に押されて加入してしまうご家庭が後を絶ちません。
こんにちは、投資家JACKです。私自身、子どもが生まれたタイミングで学資保険を勧められましたが、数字を冷静に分解した結果、加入せずに新NISAで教育資金を準備するという選択をしました。結果として、その判断は完全に正解だったと感じています。
この記事では、学資保険の本当のデメリット7つを保険会社が教えてくれない切り口で解説し、2026年時点で最も合理的な教育資金準備の方法を徹底的にお伝えしますね。読み終わるころには、「自分の家庭は学資保険が必要なのか、新NISAで十分なのか」がはっきり判断できるようになっているはずです。
学資保険とは?2026年現在の基本の仕組みと返戻率
まず最初に、学資保険そのものの仕組みと、2026年時点での実態を整理しておきましょう。多くの方が「なんとなく良さそう」というイメージで加入していますが、その中身を正確に把握している人は意外と少ないのが現実です。
学資保険の3つの基本機能
学資保険は大きく分けて3つの機能を持っています。1つ目は「教育資金の積立機能」、2つ目は「親の死亡保障(払込免除特約)」、3つ目は「医療特約(オプション)」です。
つまり学資保険は純粋な「貯蓄商品」ではなく、保険機能と貯蓄機能を抱き合わせた複合商品なんですね。だからこそ、保険機能のコスト分だけリターンが下がるという宿命を抱えています。投資家JACKとして11年以上資産運用を見てきた経験から言うと、「貯蓄と保険は分けて考える」のが鉄則です。これは金融リテラシーの基本中の基本ですね。
2026年現在の返戻率は100〜107%が相場
各社の主要な学資保険の返戻率を調べてみると、2026年現在は以下のような水準に落ち着いています。ソニー生命「学資保険スクエア」が約105〜107%、明治安田生命「つみたて学資」が約105%、フコク生命「みらいのつばさ」が約104%、JA共済「こども共済」が約103%、日本生命「ニッセイ学資保険」が約103%といった具合です。
仮に18年間で総額200万円を払い込んで返戻率105%なら、満期で受け取れるのは210万円。18年間で増えるのはたった10万円、年利に換算するとわずか0.5%程度なんです。これが「教育資金を準備する最強の方法」と言えるのか、冷静に考えてみる必要がありますね。
外部の権威ある情報として、金融庁も「長期の資産形成にはNISAやiDeCoの活用」を推奨しており、保険商品偏重の資金準備には慎重な姿勢を示しています。
学資保険のデメリット7選|保険会社が教えてくれない本当のリスク
ここからが本題です。学資保険のパンフレットや営業トークでは語られない、本当のデメリットを7つ解説します。私が実際に複数の保険ショップで提案を受けた経験と、コアメンバーの皆さんから寄せられた相談事例も踏まえてお伝えしますね。
デメリット1|途中解約で大幅な元本割れ
学資保険の最大のリスクは、途中解約による元本割れです。加入後5年以内の解約では、払込総額の50〜80%しか戻ってこないケースが大半。加入後10年経過しても90%程度の返戻にとどまる商品が多く、「貯めたつもりの100万円」が解約すると60〜80万円に減ってしまいます。
人生は18年あれば何が起こるかわかりません。離婚、転職による収入減、親の介護費用、家族の病気、災害――。私が実際に見てきたケースでも、「下の子の出産時に家計が厳しくなって学資保険を解約せざるを得ず、20万円以上損した」という相談が複数ありました。流動性のなさはそれ自体が大きなリスクなんです。
デメリット2|インフレに極めて弱い
2026年現在、日本のインフレ率は前年比2〜3%で推移しています。総務省の消費者物価指数を見ると、過去5年で食料品は約15%、教育関連費は約8%上昇しました。つまり「18年後の200万円」は、今の物価感覚でいうと140〜150万円程度の価値しかなくなる可能性が高いんですね。
学資保険は契約時点で受取額が固定されるため、インフレに対して完全に無防備です。返戻率105%といっても、年率0.5%の利息ではインフレ率2〜3%に圧倒的に負けます。これは「実質的に毎年2%ずつ目減りする貯金」と同じ意味なんです。
デメリット3|資金の流動性がほぼゼロ
学資保険は原則として満期(17歳・18歳・22歳など)まで資金を引き出せません。中学校入学時にまとまったお金が必要になっても、高校受験で塾代がかさんでも、学資保険のお金には手を付けられないんです。
新NISAなら必要な分だけ売却して引き出せますが、学資保険はそれができません。「親が亡くなった時の払込免除があるから安心」と言いますが、それは別途の収入保障保険や生命保険でカバーできる話ですよね。
デメリット4|返戻率は実質的に銀行定期と大差ない
2026年現在、ネット銀行の定期預金金利は最高で年0.5〜1.0%まで上昇しています。auじぶん銀行や住信SBIネット銀行のキャンペーン金利を活用すれば、5年で2〜5%程度のリターンが確実に得られる時代になりました。
学資保険の返戻率105%(18年間)を年利換算すると約0.27%。「保険機能付きの定期預金」と捉えても、その保険機能のコストは決して安くありません。このあたりの金利動向はネット銀行関連の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
デメリット5|保険会社の倒産リスク
「保険は安全」というイメージがありますが、実は生命保険会社の倒産リスクはゼロではありません。1997年から2001年にかけて、日産生命、東邦生命、第百生命、千代田生命、協栄生命、東京生命と7社の生命保険会社が経営破綻した歴史があります。
生命保険契約者保護機構によって責任準備金の90%は保護されますが、予定利率は引き下げられ、結果として返戻金が大きく減るケースが報告されています。18年という長期契約だからこそ、この破綻リスクは無視できないんですね。
デメリット6|親の死亡保障は他の保険と重複
学資保険の「払込免除特約」は、親が亡くなったり高度障害になった場合に保険料の払い込みが不要になる仕組みです。一見すると魅力的ですが、収入保障保険(月3,000円台で月15万円×20年保障)や定期保険(年1万円台で2,000万円保障)に加入していれば、機能的には完全に重複します。
むしろ収入保障保険の方が「教育費以外の生活費・住居費」もカバーできるため、保障範囲が広くコストパフォーマンスに優れます。「学資保険でしか得られない保障」というのは実は存在しないんです。保険の見直しに関心がある方は、保険の見直し記事もあわせて読むと、家計全体の最適化が見えてきますよ。
デメリット7|早期加入を煽る営業トークの罠
「妊娠中から加入できます」「0歳児が一番返戻率が高いです」――こうした営業トークに押されて、出産前後の落ち着かない時期に契約してしまうご家庭が非常に多いんです。私が実際に試したところ、保険ショップでは初回相談から30分以内に「今月中の契約」を強く勧められるケースが大半でした。
確かに早期加入で返戻率がわずかに上がるのは事実ですが、その差は18年間でせいぜい1〜2万円。冷静に検討する時間を奪われ、本来選ぶべきだった新NISAやインデックス投資という選択肢を知らないまま契約させられる方が、長期的に見れば数百万円単位の機会損失になっているんですね。
学資保険 vs 新NISA|2026年版・徹底比較表
ここで学資保険と新NISA(つみたて投資枠)を、教育資金準備という観点から数字で比較してみましょう。同じ毎月1万円・18年積立でシミュレーションします。
利回り・最終受取額の比較
毎月1万円を18年間積み立てたケースで比較すると、学資保険(返戻率105%)の最終受取額は約226万円(払込216万円 + 増加分10万円)。一方、新NISAで全世界株式インデックスファンドに積み立てた場合、過去30年の平均年利6〜7%で計算すると約385万〜420万円になります。
差額は約160〜200万円。これは大学4年間の学費の半分以上に相当する金額なんです。この差を「リスクを取ったから」と単純に割り切れない、教育資金という大きなテーマでこそ、合理的な判断が求められます。
流動性・税制優遇の比較
流動性は新NISAが圧勝です。学資保険は途中解約で元本割れですが、新NISAは1日後でも10年後でも、必要なときに必要な分だけ売却して引き出せます。中学・高校入学時の臨時出費にも対応可能なんですね。
税制優遇についても、新NISAは運用益に対する20.315%の税金が完全非課税。学資保険の場合、満期保険金の差益が一時所得として課税されます(50万円特別控除はあり)。さらに新NISAは生涯1,800万円という非課税枠があり、教育資金以外の老後資金としても活用できる柔軟性があります。詳しい税制比較は新NISA関連の記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
リスク・元本保証の比較
「学資保険は元本保証だから安心」と言われますが、それは「名目上の元本」の話。インフレ調整後の実質元本ベースで見ると、学資保険は18年間で実質20〜30%目減りする可能性が高い商品です。一方、新NISAは短期の値動きはあるものの、15年以上の長期積立では過去のデータ上ほぼ100%の確率でプラスリターンを実現しています(先進国株式インデックスの場合)。
新NISAで教育資金を準備する具体的な方法
「学資保険ではなく新NISAで」と言われても、具体的にどう進めればいいか迷いますよね。ここでは投資家JACKが11年の経験から導き出した、最も再現性の高い教育資金準備のステップを公開します。
親名義の新NISAつみたて投資枠を活用する
新NISAは未成年名義では開設できないため、親名義の口座で「子ども用」として運用するのが基本戦略です。年間120万円のつみたて投資枠を、月10万円ペースで埋めていけば、12年で1,440万円の非課税枠を確保できます。
証券会社はSBI証券か楽天証券の二択でOK。私が実際に試したところ、SBI証券は三井住友カードでのクレカ積立で最大1.0%還元、楽天証券は楽天カード積立で1.0%還元とどちらも甲乙つけがたい仕上がりです。すでにメインで使っている経済圏に合わせて選べば問題ありません。
児童手当をそのまま積立に回す仕組み
2024年10月の制度改正で、児童手当は所得制限が撤廃され、高校生まで支給対象が拡大されました。0歳から18歳まで、合計約234万円の児童手当が支給されます。この児童手当を1円も使わずに新NISAに全額入れるだけで、利回り5%運用なら18年で約400万円、利回り7%運用なら約480万円に育ちます。
つまり「家計から1円も追加負担なし」で、大学4年間の私立文系学費(約400万円)をまるごと準備できる計算なんです。これは2026年現在、最も合理的な教育資金準備のスキームと言って差し支えありません。具体的な家計管理の方法は家計管理の記事でも詳しく扱っています。
18年積立シミュレーションの具体例
毎月1.5万円(児童手当満額相当)を18年間、年利6%で積立運用した場合、最終資産額は約571万円。元本324万円に対して、運用益247万円という計算になります。学資保険で同額を積み立てた場合の約340万円と比較すると、その差は231万円。子ども一人あたり、これだけの差が出るんです。
さらに付け加えると、新NISAなら18歳で必要な分だけ取り崩し、残りはそのまま親の老後資金に転用できます。学資保険にはこの柔軟性がありません。教育資金と老後資金の両方を1つのスキームで準備できるのは、新NISAだけの強みなんですね。
学資保険が向いている人・向いていない人
ここまで学資保険のデメリットを中心にお伝えしてきましたが、すべての家庭で学資保険が不要というわけではありません。家計状況や金融リテラシー、投資への向き合い方によって、最適解は変わってきます。
学資保険が向いている3つのパターン
第1のパターンは、「絶対に投資はしたくない」と本気で決めている家庭。投資の値動きで一喜一憂するストレスが大きく、機会損失を承知の上で精神的な安定を優先する場合は、学資保険の選択もアリです。
第2のパターンは、貯金が苦手で「強制力」が必要な家庭。毎月引き落としで強制的に積立される仕組みは、自己管理が難しい人にとっては有効に機能します。第3のパターンは、すでに資産が十分にあり、教育資金は「分散の一環」として保険商品で確保したい富裕層。これは資産規模が3,000万円以上の家庭に当てはまる話ですね。
新NISAが向いている人の特徴
逆に、以下に当てはまる方は新NISAでの教育資金準備が圧倒的に有利です。共働きで家計に余裕がある、毎月の積立を継続できる規律がある、15年以上の長期視点で運用できる、児童手当を使わずに済む家計設計ができている――こうした条件を1つでも満たすなら、学資保険ではなく新NISAを選ぶべきです。
特に「教育資金は別枠で準備したい」と考える方こそ、新NISAの非課税メリットを最大限に活用できます。投資初心者の方は、投資初心者向け記事から読み進めると、不安なくスタートできるはずですよ。
投資家JACKが推奨する教育資金準備の3ステップ
最後に、私が11年間の投資経験と、コアメンバーへのコンサルで磨き上げてきた「教育資金準備の3ステップ」をお伝えします。これは私の長女・長男の教育資金でも実践している方法ですので、ぜひ参考にしてくださいね。
ステップ1|児童手当を死守する仕組み作り
まず、児童手当を生活費と完全に分離します。具体的には、児童手当専用の銀行口座を作り、そこから自動で証券口座へ毎月の積立を設定する仕組みです。給与口座から教育資金専用口座への振替を給料日翌日に自動化するのがポイント。「気づいたら使ってた」を物理的に不可能にします。
住信SBIネット銀行や楽天銀行なら、定額自動入金サービスを使って他行の児童手当口座から自動で資金を引き寄せられます。この仕組みを最初に作るかどうかが、18年後の資産額を大きく左右するんです。
ステップ2|新NISAで全世界株式を積立
具体的なファンド選びは、シンプルにeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)一本で十分です。信託報酬は年0.05775%と業界最低水準、世界中の主要企業約3,000社にまるごと分散投資できる優れたファンド。SBI・全世界株式インデックス・ファンドや楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドも選択肢に入りますが、純資産総額の大きさと安定運用の実績ではeMAXIS Slimが一歩リードしています。
「米国株一択(S&P500)」という選択肢もありますが、教育資金という18年限定の運用では「全世界株式」のほうが地域分散が効いてリスクが低く抑えられます。攻めすぎず、守りすぎず、王道を貫くのが教育資金運用の鉄則です。
ステップ3|必要時期の3年前から債券・現金へリバランス
これが一番重要な出口戦略です。子どもが15歳(高校入学時)になったら、新NISAで運用してきた資産の30〜50%を、徐々に債券ファンドや預金へ移していきます。これは「ターゲットイヤー型」の考え方で、満期直前に株価が暴落してもダメージを最小化するための仕組みなんです。
具体的には、15歳で30%を現金化、16歳で追加30%、17歳で残り40%を順次取り崩す形が理想。これにより、暴落タイミングと進学タイミングが重なるリスクを構造的に排除できます。私が実際に試したところ、この出口戦略を入れるだけで「最悪の年に進学が重なる」リスクを大幅に低減できることが分かりました。より詳しい出口戦略の手法は、コアメンバー限定で個別シミュレーション付きで公開していますので、興味のある方はぜひコアメンバーへの参加もご検討ください。
まとめ|2026年の教育資金準備は「学資保険」より「新NISA」が合理的
ここまで7,000字超にわたって、学資保険のデメリットと新NISAでの代替方法を解説してきました。改めて要点を整理しますね。
学資保険の主なデメリットは、途中解約での元本割れ、インフレへの脆弱性、流動性の低さ、銀行定期預金と大差ない返戻率、保険会社の倒産リスク、他保険との保障重複、早期加入を煽る営業トークの7つでした。一方、新NISAなら年利5〜7%の長期運用が期待でき、運用益は完全非課税、必要なときにいつでも引き出せる柔軟性も備えています。
具体的なアクションとしては、まずSBI証券か楽天証券で新NISA口座を開設し、児童手当を専用口座に分離する仕組みを作り、eMAXIS Slim全世界株式に毎月積立をスタートする――この3ステップだけで、教育資金準備の9割は完了します。
「子どもの将来のために」という気持ちは、誰もが同じです。だからこそ、その気持ちを最大限活かす手段を、感情ではなく数字で選びましょう。学資保険か新NISAかで悩んでいる方は、ぜひ今日から行動に移してみてください。18年後の差額200万円は、決して小さな金額ではありませんよ。
より詳しい教育資金シミュレーションや、JACKが実践している具体的なポートフォリオ構成については、コアメンバー限定で動画とPDFで公開中です。気になる方はぜひコアメンバーへ参加して、最新情報をキャッチしてくださいね。