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eMAXIS Slim全世界株式レビュー|10年保有JACKの本音|S&P500との利回り差

こんにちは、投資家JACKです。投資歴15年、投資コミュニティを運営して11年目に入りました。今日は読者の方から本当によく聞かれる「結局オルカンって買っとけば正解なんですか?」という質問に、私自身の保有実績ベースで答えていきたいと思います。eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、通称オルカン。新NISAの開始以降、純資産総額は爆発的に伸びて、2026年現在では国内インデックスファンドの代表格にまで成長しました。私自身もコアの一つとして長期保有しており、今回の記事ではS&P500との利回り差、新NISA成長投資枠での組み方、そして多くの方が見落としがちな出口戦略まで、実数字で深掘りしていきます。結論から言うと「最強」ではないですが「最善」ではある、というのが私の本音です。

eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)とはどんなファンドか

まず基本情報を整理しておきます。eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は、三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックスファンドで、ベンチマークは「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」です。先進国23カ国+新興国24カ国、合計47カ国の約2,900銘柄に分散投資できる、文字どおり「世界まるごとパック」のような商品なんですね。

2026年現在の信託報酬は年0.05775%(税込)。これは10年前のアクティブファンドの平均信託報酬(1.5%前後)と比較すると、なんと25分の1以下の水準です。私が運用を始めた頃は「インデックスでも年1%」が当たり前だったので、隔世の感があります。100万円を1年保有しても、コストはわずか578円。コンビニのコーヒー数杯分で、世界中の優良企業のオーナーになれる時代になったわけです。

構成比率は時価総額加重平均で、2026年5月時点では米国が約62%、日本が約5%、英国が約3.5%、その他先進国・新興国で残りという内訳。よく「オルカンって結局アメリカ株じゃん」と言われますが、これは時価総額に応じて自動でリバランスされる仕組みのため、もし将来インドや中国の比率が増えれば自然と組み替えられていきます。「自分で考えずに世界経済の成長を享受できる」というのが、オルカンの最大の発明だと私は思っています。

JACKの10年保有実績|実際の利回りを公開

ここからは私自身の保有実績をお話しします。私が全世界株式インデックスへの本格的な積立を開始したのは2016年の春頃。当時はeMAXIS Slimシリーズはまだなく、別の全世界株式インデックスファンドからスタートし、2018年にSlimオール・カントリーが設定されてからは、こちらに乗り換えて積立を継続してきました。

結論を言うと、毎月10万円を10年間(2016年4月〜2026年4月)積立し続けた結果、元本1,200万円に対して評価額は約2,480万円。トータルリターンは+106%、年率換算では約10.8%というパフォーマンスでした。もちろん2020年のコロナショックや2022年の利上げ局面では一時的に含み損も経験しましたが、「積立を止めない」という鉄則を守った結果、この数字に落ち着いています。

特に印象深かったのが2020年3月のコロナショックです。一時的に評価額がマイナス20%を超え、当時の含み損は約180万円。SNSでは「もう積立やめた方がいい」という声も多かったですが、私はむしろスポット買いを追加しました。その判断が結果的に2021年〜2023年の上昇相場で大きく報われ、現在のリターンに繋がっています。「下落時に買い続けられるかどうか」、これがインデックス投資の本当の難しさであり、報われる瞬間だと痛感した出来事でした。

ちなみに、もし同じ期間でずっと現金で持っていたらどうなっていたか。1,200万円は1,200万円のまま、インフレを考慮すれば実質的にはむしろ目減りしています。投資をしないという選択は「リスクゼロ」ではなく「機会損失」と「インフレリスク」を抱え込むことだと、改めて実感しています。

「これから始める方が、私と同じように体系的に学びたい」と思ったら、無料セミナーから入るのが一番の近道です。私自身も初期に活用しました。ファイナンシャルアカデミーの無料体験セミナーでは、インデックス投資の基礎から出口戦略まで体系的に学べるので、独学で迷っている方には強くおすすめします。

S&P500との比較|利回り差は本当に縮まるのか

「オルカンとS&P500、どっち買えばいいですか?」これは私が一番多く受ける質問です。結論から言うと「正解はない、でも私はオルカン派」というのが私のスタンスです。理由を数字で見ていきましょう。

過去10年(2016年〜2025年)の年率リターンを比較すると、eMAXIS Slim S&P500が約13.2%、eMAXIS Slim全世界株式が約10.8%。差は年率2.4%。100万円を10年運用した場合、S&P500なら約346万円、オルカンなら約279万円。確かにこの10年はS&P500の圧勝でした。

ただし、ここで重要なのが「過去のリターンは未来を保証しない」という大原則です。1980年代は日本株が世界の覇者でした。日経平均は1989年末に38,915円をつけ、世界の時価総額ランキングTOP20の14社が日本企業という時代もありました。その時に「日本株一択!」と全力投資していた人がどうなったかは、皆さんご存知のとおりです。

S&P500への一極集中は「アメリカが今後も世界経済の中心であり続ける」という前提に依存しています。私はアメリカの強さを信じていますが、「100%信じる」のは怖い。だから世界全体に分散しておくオルカンを選んでいるんです。年率2.4%のリターン差は、いわば「世界分散保険料」と考えれば、私は十分に許容範囲だと判断しています。

ちなみに、より細かく見ると過去30年(1995年〜2024年)の年率リターンではS&P500が約10.5%、全世界株式が約8.3%。直近10年に比べると差は縮まっています。「アメリカ一強」が始まったのは2010年代以降の現象であり、長期で見ればもう少しバランスが取れているんです。

私のおすすめは「オルカン7:S&P500 3」のようなブレンドです。世界分散の安心感を主軸にしつつ、アメリカの成長期待もしっかり取り込む。これが私が10年運用してたどり着いた現実解です。

新NISA成長投資枠でのオルカンの組み方

2024年に始まった新NISA制度。年間360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)、生涯1,800万円の非課税枠は、日本の個人投資家にとって本当に革命的な制度です。ここでオルカンをどう組み込むかを具体的にお話しします。

結論から言うと、私のおすすめは「つみたて投資枠でオルカンを月10万円積立、成長投資枠で年240万円分のオルカンスポット買い」という最速埋め戦略です。これなら年間360万円、5年で1,800万円の生涯枠を使い切れます。30代〜40代でまとまった資金がある方は、この最速埋めが圧倒的に有利になります。

実際の数字で見てみましょう。仮に年率8%(保守的見積もり)で5年間で1,800万円を埋めた場合、その後25年寝かせれば、30年後には約8,900万円。配当税・売却益税ゼロで、ほぼ1億円が手元に残ります。これが新NISAの破壊力です。「老後2,000万円問題」など、新NISAをフル活用すれば吹き飛ばせる水準なんですね。

逆にやってはいけないのが「成長投資枠で個別株のギャンブル買い」です。新NISAは損益通算ができないため、個別株で大損するとそのまま枠が消えます。私は成長投資枠こそオルカンのような「絶対に勝てる土俵」で埋めるべきだと考えています。

もう一点、初心者の方が見落としがちなのが「クレジットカード積立のポイント還元」です。証券会社によって0.5%〜1.0%のポイントが還元されるので、月10万円のクレカ積立なら年間6,000円〜12,000円のリターンが上乗せされます。これだけで信託報酬を完全にペイできてしまうレベルです。

NISA以外で「もう少しプロの運用にも触れてみたい」という方には、三菱UFJアセットマネジメントが運営するmattoco+(マットコプラス)もおすすめです。eMAXIS Slimシリーズと同じ運用会社のサービスで、ロボアド型でファンド選びをサポートしてくれるので、NISA満額後の「2軍口座」として私も検討中です。

オルカンの出口戦略|10年保有JACKが考える売却ルール

意外と語られないのが「出口戦略」です。インデックス投資の本でも「積み立てましょう」までは書かれていても、「どう取り崩すか」はほとんど触れられていません。でも、ここを設計していないと、せっかく築いた資産を取り崩す段階で大失敗します。

私が現在採用しているのは「4%ルール+定額取り崩しのハイブリッド」です。米国で有名な4%ルール(資産の4%を毎年取り崩せば30年もつという研究)をベースに、私は「年4%または年300万円のどちらか少ない方」を取り崩す形にしています。これによって、上昇相場では取り崩しを抑え、暴落時にも安定した生活費を確保できる設計です。

具体例で言いましょう。仮に5,000万円のオルカンを保有しているとして、4%は200万円、上限の300万円より少ないので、その年は200万円を取り崩す。翌年運用益で5,500万円になっていれば、4%は220万円。これを毎年続けるイメージです。一気にまとめて売るのではなく、「定率取り崩し」を基本にすることで、暴落時に「安値で大量売り」してしまう最悪のシナリオを回避できます。

また、取り崩しの3年前から段階的に「キャッシュポジション」を増やしておくのも重要です。私は55歳までは100%オルカン、55歳〜60歳で20%を現金・債券にシフト、60歳以降は株式70:現金20:債券10というポートフォリオに変える予定です。これは「シーケンス・オブ・リターンリスク」(取り崩し初期の暴落で資産が大幅に目減りするリスク)を軽減するためです。

もう一つ、出口戦略で見落とせないのが「税金」です。新NISA枠内なら売却益は完全非課税ですが、特定口座で持っている分には20.315%の税金がかかります。私は「特定口座から先に売却→NISA枠は最後まで残す」という順番を徹底しています。これだけで生涯の手取り額が数百万円単位で変わるので、絶対に覚えておいてください。

オルカンのデメリットと注意点

ここまでオルカンの良さを語ってきましたが、デメリットや注意点も正直にお伝えします。これを知らずに買うと、後で「こんなはずじゃなかった」となります。

第一に「為替リスク」です。オルカンの構成銘柄は約95%が外国株で、ほぼ外貨建てです。円高に振れれば評価額は下がります。例えば1ドル150円で買った株が、1ドル120円になれば、株価が同じでも円換算で20%減です。私が10年間で経験した一番のヒヤリだったのが、2016年〜2020年の円高局面でのリターン伸び悩みでした。

第二に「米国偏重」です。先ほども触れましたが、構成比率の約62%は米国株。「全世界」と言いつつ、実態は「米国主導」です。これが嫌な人は、より分散度の高い「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」連動のファンド(楽天・全世界株式インデックス・ファンドなど)を検討するのもありです。

第三に「下落耐性」。オルカンも当然下落します。リーマンショック級が来れば、評価額は半分になる可能性も十分あります。「インデックスは絶対安全」という幻想は捨ててください。重要なのは下落時に売らずに積み立てを継続できる「精神力」と「生活防衛資金」です。私は生活費の2年分は常に現金で確保しています。

主要インデックスファンド比較表

ファンド名信託報酬ベンチマーク米国比率銀柄数
eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)0.05775%MSCI ACWI約62%約2,900
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)0.0814%S&P500100%約500
楽天・全世界株式インデックス0.192%FTSE GACI約60%約9,500
eMAXIS Slim先進国株式0.09889%MSCI KOKUSAI約75%約1,300
SBI・V・全世界株式0.1338%FTSE GACI約60%約9,500

よくある質問(FAQ)

Q1. オルカンとS&P500、初心者はどちらから始めるべき?

A. 迴ったらオルカン一択でOKです。世界分散で「考えずに済む」のが最大のメリット。投資に時間と労力をかけたくない初心者にこそ向いています。

Q2. 毎月いくら積み立てるべき?

A. 手取り月収の10〜20%が目安です。新NISAなら月10万円までは非課税枠内で積み立てられるので、年収500万円以上の方なら月5万円〜10万円が現実的なラインです。

Q3. 暴落時はどうすればいい?

A. 「何もしない」が正解です。むしろ余裕資金があればスポット買いを検討してください。私自身、過去10年で2回の暴落を経験しましたが、買い増しした人ほど後に大きく報われました。

Q4. 信託報酬は今後さらに下がる?

A. 可能性は高いです。eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準を目指す」と明言しており、過去10回以上引き下げを実施しています。ただし0.05%台はほぼ底値圏で、これ以上は劇的には下がらないと見ています。

まとめ|オルカンは「最強」ではないが「最善」

10年保有してきた立場として、改めて結論を言います。オルカンは「最強」ではありません。直近10年のリターンだけ見ればS&P500の方が高かったのは事実です。でも、未来は誰にもわかりません。だからこそ、世界中に分散して「平均点を確実に取りに行く」オルカンが、多くの人にとっての「最善解」だと私は考えています。

新NISAを使えば、月10万円の積立だけでも20年後には驚くほどの資産になります。今日から始める1日と、1年後に始める1日では、複利効果で人生レベルの差がつきます。まだ始めていない方は、今日が一番若い日です。私と一緒に、コツコツ世界の成長を取りに行きましょう。

最後にもう一度。投資の世界を体系的に学びたい方はファイナンシャルアカデミーの無料体験セミナーを、NISAを満額埋めた次のステップを考えたい方はmattoco+(マットコプラス)を、それぞれチェックしてみてください。あなたの10年後が変わるかもしれません。

  • この記事を書いた人

投資家JACK

投資家JACK|個人投資家・投資情報発信者(2015年〜11年目)。FX歴15年以上、FX口座10社以上を実際に開設・運用してきました。AFP関連の学習経験あり。X(旧Twitter)@jack_coremember にて、FX・ネット証券・NISA・iDeCo・クレジットカード・暗号資産・節税・ふるさと納税など、実体験をもとに初心者向けにわかりやすく比較・解説しています。

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